質の良い睡眠の鍵!レム睡眠とノンレム睡眠について解説

睡眠の知識

「寝ても疲れが取れない」と感じていませんか?

睡眠の質は、睡眠時間だけでなく、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが影響しています。

質の良い睡眠を取るためには、まずこの2種類の睡眠の特徴や役割を理解することが大切です。

この記事では、レム睡眠とノンレム睡眠の違いや、バランスよくレム睡眠とノンレム睡眠を取るためのポイントを解説します。

レム睡眠とノンレム睡眠の違い

睡眠はレム睡眠ノンレム睡眠という2種類の状態で構成されています。

どちらの睡眠も、心身の健康に欠かせない役割を担っています。

それぞれの特徴と役割を詳しく見てみましょう。

レム睡眠とは?

レム睡眠は、脳が覚醒時に近い活動をしており、夢を見ることが多い浅い眠りの状態です。

目がピクピクと動く急速眼球運動 (REM; Rapid Eye Movement) があることから、レム睡眠 (REM睡眠) と呼ばれています。

レム睡眠は、記憶や情報の整理、感情の処理を行う役割をしています。

ノンレム睡眠とは?

ノンレム睡眠は、脳の活動が低下し、体の回復が進む深い眠りの状態です。

体や脳の疲労回復の役割をしています。

ノンレム睡眠は眠りの深さによってステージ 1 (浅い眠り)、ステージ 2 (深い眠り)、ステージ 3 (最も深い眠り) の3段階に分けられます。

ステージ1 (浅い眠り): 眠り始めのウトウトした状態で、覚醒と睡眠の間に位置します。体がリラックスし始め、深い睡眠への準備をする段階です。

ステージ2 (深い眠り): 眠りが安定し始める段階で、覚醒しにくくなります。心拍数や体温が下がり、体がよりリラックスした状態に入ります。睡眠の約50%を占めます。

ステージ3 (最も深い眠り): 最も深い眠りの段階で、覚醒しにくい状態です。筋肉の活動は最小限になり、体は完全にリラックスします。

レム睡眠とノンレム睡眠のバランス

一般的に、1回の睡眠でのレム睡眠とノンレム睡眠の割合は以下の通りです。

レム睡眠 (浅い眠り): 全体の約20~25%
ノンレム睡眠 (深い眠り): 全体の約75~80%

レム睡眠とノンレム睡眠は、約90分の周期で繰り返されます。

60~80分のノンレム睡眠と10~30分のレム睡眠がセットで約90分間の1つの睡眠周期となっています。

一晩でこの睡眠周期は4~6回繰り返されます。

レム睡眠とノンレム睡眠の両方をバランスよく取ることで、心身がしっかりと回復します。

逆に、どちらか一方が不足すると、記憶力低下や疲労感が残ってしまうなどの問題が起こります。

レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れる原因

レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れる原因はいくつかあります。

以下に主な原因をまとめました。

不規則な睡眠習慣

就寝・起床時間が毎日バラバラだと、体内時計が乱れ、睡眠周期が安定しません。

時差ぼけやシフトワークによる睡眠時間のバラつきなどが該当します。

なるべく毎日同じ時間に寝起きするよう心がけ、睡眠リズムを整えることが大切です。

ストレスや不安

精神的なストレスや不安が強いと、入眠が難しくなったり、睡眠が浅くなったりすることがあります。

寝る前にストレッチや深呼吸をするなど、リラックスできる時間を作ることを心がけましょう。

スマートフォンやPCの使用

スマホやPCから発せられるブルーライトは、睡眠を促すメラトニンの分泌を抑え、寝つきを悪くする原因になります。

寝る1~2時間前にはスマホやPCの使用を控えるように心がけましょう。

睡眠環境の悪さ

暑すぎる、寒すぎる、明るい、騒音があるなどの環境要因も睡眠を妨げます。

夏場は、エアコンを使い室温を28℃程度に保ち、冬場は、16~20℃、湿度を50%程度にするのが理想的です。

快適な温度、暗く静かな睡眠環境、寝具の見直しを検討することが大切です。

まとめ

レム睡眠とノンレム睡眠の役割を理解し、両方をバランスよく取ることで、心身がしっかりと回復する質の高い睡眠を取ることができます。

レム睡眠は、浅い眠りで、記憶や情報の整理、感情の処理を行う役割をしています。

ノンレム睡眠は、深い眠りで、身体や脳の疲労回復の役割をしています。

レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れないよう生活習慣や睡眠環境を整えることが大切です。

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